看護師転職ロードマップだいありー

2023年04月04日

看取りする医師不足を補う看護師の役割増加への期待

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亡くなる際、看取り作業が一人ずつ異なることはやむを得ませんが、ひとり一人に最期まで尊厳ある生活を送ってもらうことが重要です。そこで、日数のかかるケースがあっても医師は看取りを続けるわけですが、自ら抱えている他の患者に対する医療業務に混乱が発生することも当然避けなければなりません。

しかしながら今後、高齢者の急増が予想される中でこうした医療現場の混乱という事態発生が危惧されています。そこで、数年前から医療機関に勤務中の医師の遠隔サポートを受けて看取りに寄り添って死亡診断まで行える看護師を養成する研修プログラムが日本医師会主催で始まっています。

この遠隔サポートシステムが可能になればICTなど、情報通信機器を利活用することで医師が立ち会って死後診察しなくても看護師による看取りと死亡診断ができることになります。医師の少ない離島や山間部あるいは都市部でも医師不足になっている地域でこのシステムの導入効果が現れると期待されています。

もちろん、人の死に臨んで医師に代わって死亡診断書を書く立場になるには豊富な看護業務経験の他に訪問看護や介護の経験のある人が充てられるはずです。遠隔サポートシステムを利用した看護師による看取りと死亡診断制度を広めることでこれからの高齢化による患者増加を見据えているわけです。医師不足の恐れが強まる時代を乗り切るため患者も家族も安心して任せられる看取り制度とするようです。

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